大阪市の建売住宅購入で後悔した事例と予防のためのチェックポイント

たくさんある建売住宅はいろいろな角度から見て慎重に決めなければ、住んでから後悔することもあります。購入して良かったと思えるためにも、どのような失敗例があるのか知っておくと安心です。ここでは大阪市の建売住宅に関して、後悔した事例を紹介します。どのような点が課題となっているのか見ていきながら、チェックポイントも押さえておきましょう。

住んでみると動線や間取りがイマイチ

建売住宅

建売住宅は当然のことながら、既に完成状態で売られています。案内のときは新しい内装の美しさなどにばかり目がいって、間取りに関して確認不足になってしまいがちです。その結果、住んでみると家族がそれぞれ生活しにくい間取りに感じる事例も少なくありません。柱や壁の場所が不自然で家の中を歩きにくかったり、家具を置くときに窓が隠れてしまったりします。扉があって思う様に箪笥などが置けない例もあるようです。

建売住宅の間取りを後からリフォームするとなると、かなり大掛かりな工事になってしまいます。動きにくい家では、家族はストレスを感じることになります。こうした失敗例を防ぐためには、家の案内の際に家具を置くこともイメージすることが大切です。できれば大きな家具はサイズを測ってメモしておき、案内のときにうまくレイアウトできるかどうか確かめましょう。小さな家具や電化製品は何とかなりますが、大物はスペースが必要です。上手く並べて、住人も歩くのに困らないかどうかの確認作業が不可欠です。

収納が少なくて家の中が片付きにくい

家の中が整理整頓されており綺麗に片付くためには、収納スペースが欠かせません。建売住宅を購入するときには、必ず収納の場所や数を見ておきましょう。

よくある例が、とても広々として開放的な家だと感じて買ったものの住んでみると荷物を仕舞う場所が少ないという話です。その結果、広いはずだった空間が荷物で溢れてとても狭く感じてしまいます。つまりは収納スペースが少ないことが原因です。後から収納棚やラック類を買ってあちこちに置いても、その棚自体がスペースを取るので部屋は狭くなります。

理想的な家は、初めからビルドインタイプの収納がたくさんあることです。押し入れやクローゼット、床下物置などが充実していれば問題ありません。荷物が多いキッチン、狭い場所である玄関やトイレに関しては特に仕舞えるスペースがたくさん欲しいものです。

建売住宅は見た目を良くするために、解放感を売りにしている家も多いです。しかしながら、ただ解放感があるから良いというわけでもありません。扉も開けてクローゼット数なども見ておくことが重要ポイントと言えます。

施工の質がよくない。確認すべき点は?

住んでから、夏の暑さや冬の寒さにびっくりする家もあるようです。そうなるとエアコンや暖房機器をフル活用しなければなりません。快適な気温で過ごすことができなくて、住人にとってはストレスです。風邪を引くなど健康状態にも影響が出てしまいます。

こうした問題は、その建物の施工段階に問題があります。つまりは断熱材の使い方や導入場所、数などが適性ではないわけです。断熱性能が低い場合、外部の熱気や寒気を取り込んでしまいます。

また隣の家の声がとても聞こえてくる家もあります。この場合同様に、自分たちの声も隣に聞こえているはずです。これは防音対策が成されていない家ということになります。防音性に関しても、きちんと案内のときに確認しておきましょう。

耐震性なども同じく、後から災害被害に遭わないためにしっかりと調べておく必要があります。既に出来上がっている建物に住むからこそ、施工の質における確認が欠かせません。住んでからリフォームするとなるとお金もかかるので、納得いく施工の家を購入したいものです。

外観は素敵でも立地条件や環境が悪い

建売住宅

建売住宅は外観を気に入って決める人も多いです。特に女性は、ナチュラルで可愛い家に魅かれます。しかしながら購入の際は外観だけでなく、その場所についてもしっかり調べて決めなければ後悔することもあるでしょう。土地の過去や周辺環境に失敗したと感じた事例はたくさんあります。

例えば見た目は普通の土地であっても、実は昔は池だった所に家を建てている場合は要注意です。台風や長引く大雨で、地盤沈下が起きる可能性が出てきます。土地を知ることは災害の予防にもつながるので、きちんと調査しておくことが大切です。

また商業施設があまりにも遠かったり、公共交通機関が付近になかったりする所も不便です。車を運転できない年齢になったときのことも考えて、家の場所は検討しましょう。周りに街灯がない所も、夜道が危険でストーカーやひったくりの被害に遭った事例があります。駅から物件までの道を夜に歩いてみるなどして、安全に歩けるかどうか見ておきたいものです。治安面に関しても、落書きが多かったり酔っ払いがいたりするような所は避けたほうが無難かもしれません。

日当たりが良くなかった事例と調べ方

住んでみると思いのほか日が入らなくて寒いという事例もあります。寒いだけでなく部屋が暗くて、朝から電気を付けておかなくてはダメで電気代がかさばる家もあるようです。日当たりが悪い場合、家の中の湿気も多くなります。そうすると壁などに黒カビが発生してしまいます。黒カビにより住人にアレルギー症状が出るといった事例もあるのです。

これらは内覧のときに、日当たりに関してきちんとチェックせずに購入したことが原因と言えます。ありがちなのが、日が暮れてからや雨の日の内覧です。

どうしても日暮れや雨天の日は、本来の日差しの入り方が分かりません。いざ住んでみたら、全然日が当たらないというわけです。建売住宅を見学する際は、できれば午前中と午後と2回、別の日に見ておくのが理想です。時間帯によって、日が入る部屋も日差しの量も違います。家の日当たりをきちんと把握しておけば、どの部屋を何に使うかも決めやすいです。快適に暮らすために日当たりは非常に重要なので、チェックは欠かせません。

内装や設備のクオリティーが低い

リーズナブルな価格の建売住宅によく見られるのが、グレードの低い建材を使用している例です。内装クロスやフローリング材においても、住んで間もなくめくれてくるようなこともあります。安価なフローリングの場合、すぐに凹んでしまう傾向にあります。椅子の足型などもすぐに付いてしまうでしょう。品質の悪い材料は、機能性も低いですし長持ちしません。またすぐに変えなければならず、コスパが良くないのも問題です。

特に中古の建売住宅では、過去の黒カビやシミを隠すリフォームをしていることも少なくありません。綺麗に見せるためにリフォームをすることは大切ですが、前の状態は回復させておくのが良心的な業者です。しかしながら、住んでいるうちに昔の黒カビが見えてくるような例もあるので気を付けましょう。仕上がりの綺麗さだけに惑わされずに、内部の状態まで把握することが大切です。これは素人にはなかなか分かりません。気になる点は不動産スタッフに納得のいくまで質問したいものです。

まとめ

建売住宅

建売住宅は、既に出来上がっている建物であるゆえにすぐに住めることがメリットです。しかしながらしっかりと調べて買わなければ、見えていない問題もあることを頭に入れておきましょう。きちんと確認して納得して購入すれば、快適に暮らすことができます。良い家もたくさんあるので、購入時の見極めをしっかりすることが鍵を握ると言えそうです。